JUNO 106 修理 3
鍵盤は塗って、遠見にはわからないくらいになりました。
止めのゴムが割れてるのは
ホームセンターでちょうど良いゴムチューブ見つけたので、すべて取り替えました
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JUNO 106 は検索するとヴォイスチップの故障がすごく多く、
音が出ない、またはボソボソいうだけになるそうです。
ここで、
名器と言われた
人間の心に響く、多くの人の感性にしっくりくる、馴染む
「心地よい」と感じる
アナログの太い音色が生み出される
(そしてそれは、とても壊れやすい)
樹脂の不良?らしく、アセトンに漬けて、モールドしてある樹脂を溶かしつつ徐々に剥がすと治る。と書いてあります(結局この子は剥がしても鳴らなかったですけど。。。泣き)
ヴォイスチップは 6つあって、一つが 1音。
鍵盤を同時に押して 6音まで鳴る。
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テストのやり方
1.KEY TRANSPOSE を押したまま、電源スイッチを入れる。
表示 C
放すと 表示 ー_
2. POLY 1 . POLY 2 を同時に押す
3. どれでも鍵盤を押すごとに 表示 1→2→3→4→5→6→1→ → と変わる。
1の時はヴォイスチップ1が鳴っている。
その時音が出ないか、おかしければ、ヴォイスチップ1が不良
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ハンダ吸い取り器で、ハンダを吸い取って、基板から外します。
やりやすい丈夫なスルーホール基盤でした。
少し残ってて、足がランドにくっついてて、すんなりとは取れないので、
こて先を足に当てて、裏から本体を指で左右に軽く揺らし、ランドから浮いたら、こてを外し、足が冷めるまで3秒くらいは揺らし続けます。
これを順番に10本やると、簡単に取れました。
基盤は ICソケットを取り付けておかないと、あとで苦労します。
ボイスチップをアセトンに漬けると
尖ったピンセットなどで、表面にガリガリ傷を入れながら、6時間おきくらいに、少しづつ剥がしてく。
セラミック基板なので、力を入れても大丈夫。
表側は竹串などで、配線を傷つけないように。
結局 テストで 2つ鳴り、1つは音量が小さめだったのが
そのままで、
残り3つは復帰しませんでした。
樹脂が空気中の水分を吸って~という説ですが
いろいろやってみて、ICが壊れてるんじゃ?と感じましたけど。。。
中の埃が、これまでになく乾燥してたので、ずっと乾いた環境に居たんじゃないかとも思うし。、
(記事ではロットナンバー41C,42Bが不良品で、これは55番だし。。はてな?)
*JUNO 修理 で丁寧に検索してると サービスマニュアル(英語)PDFファイルがダウンロードできました。
ウェーブジェネレーター 一個 で、ボイスチップ 2個を鳴らしてます
音量が小さいチップは、半固定抵抗を調整しても上げきれない
6つのチップのOUT→33kΩ→オペアンプの反転入力 IC 1a で、
ここで6音を1つにまとめます。
ミキサーのサミング回路と同じです
(33KΩとNFB抵抗の値で増幅率が決まるので)
ひとまず3番に差し
テスターのACレンジで JUNOの音声出力を測ると正常なチップが、0.3Vに対し、この子は0.2V
なので、ざっとこのくらいかな~と R5 33kΩに
47KΩを基盤の裏にパラにすると聴感でぴったりくらいに。
いろいろやってるとVCF/RESがまったく効かない
音量は合わせたけど、やっぱりちゃんとは鳴らないこでした。ザンネン
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POLY 1 では鳴らない鍵盤が出てきます
POLY 2 のみで、2音のみ鳴ればいい。という使い方になります
POLY 1 と POLY 2 両方も良さそうだけど、楽器演奏がまったくで、よくわかりません(汗)
オーナーさんに、2音しか鳴らなかった旨お断りして。。
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海外でボイスチップのクローンが3万強で売ってるそうです
IC BA662 はもう手に入らないのでBehringerの子会社がクローンを作ってました
代替品 NJM13700, LM13700
IR3109 は代替品がないのかしら。。?
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そして、JUNO 60 の回路が
ボイスチップの中身と同じらしい、と記事にあって、ここに抵抗値、コンデンサーの値が書かれてましたので
時間をおいて、セラミック基盤から IR3109, BA662 を外して組み直してみたい
ICの不良か、なんなのかわかるかも。。
ICの不良でなければ使えるはず
JUNO 106 回路図
~ その4へ続く