DENON DCD-1650AL 修理 2
ゴムベルトが届きました
これもとりあえずトレイは稼働してますが、
横にぎゅ~っと引っ張って離すと、
(上)硬化してちゃんと○には戻らないことがわかります
後のために交換します
トレイの全面、化粧パネルを外し、ベースを留めるビス4本外すと丸ごと取り出すことが出来ます
トレイの下は左側だけ金属のガイド棒が入り、右は浮いてるので
右を少し浮かせてトレイを引き出すことが出来ます
裏から左手前のビスを外すと、ガイド棒が外れ、トレイが外れます
(ゴムベルト交換だけならトレイを外さなくても可能)
ギアなどシリコングリスを塗り直し、金属のガイド棒はシリコンオイル薄く塗ります
ゴムベルトをかけるプーリーにはグリスが付かないよう要注意
で、組み直してトレイが戻った時ヘッドがカチカチ!と
???
あれーこんなに音がしてたかなー?
(ヘッドのカバーを外すと ↑ こんな感じ)
不安になって、オリジナルの
元のヘッドに戻したら、最初からカチカチ音がしてたようですね
元のヘッドでCDをかけてみると、かなり音が甘くボケてます
新品の方がシャキッと
明らかに元のヘッドは劣化して音がボヤケてました。
それで気づいたのですが、元のヘッドは金属のガイド棒に通す穴が、かなり広がって緩くなってますね。
ヘッドが曲の進行に合わせてスライドしてゆくのを受け止めてる部分
モーターのようなことなので、モーターの土台がガタガタしてれば、
レンズが動く反作用を受け止められなくて、レーザーの出力信号の波形は乱れるはずですね。。?
こうゆうのも、新品と比べてみないとわからなかったですね。。
ちょっとオシロスコープのプローブをそのまま、あちこちICの近くなどに置いてみると
マイコンのチップ→フロントパネルのディスプレイへ向かう経路から一番ノイズが飛んでますね
この子はディスプレイの明るさを三段階に落とせるのですが、落としてもノイズ量はほぼ変わりなし。
意味ないやん~
フラットケーブルに紙ヤスリを置いてみる。
聴き比べてみると、ここからのノイズで人工的な色付けが感じられました
銅箔テープなどでシールドしようか?
ここからは改造になるので、聴いてもらって要望があればディスプレイに関係する部分をシールドしようと思います
DENON DCD-1650AL 修理
私自身はCDプレーヤーは、もう持ってないのですが、読み込み不調のCDプレーヤーの修理をたのまれました
1995年頃 ¥99000
いい造りです
PCM1702を差動でLR計4個
フィリップス5532
電解コンデンサーはシルミック
フィルムやスチコンも特注みたい
ブチルゴムのようなもので制振したすごいスチコンです
メカ部は汎用のもの
ヘッドは SHARP HB147AF
でAmazonで代替品?(左。純正ではなさそうですが)が入手できました
ネットで検索してデンオンの同じメカ、ヘッドの交換記事を見て
読み込みがおかしくて新品(代替品?)を購入したが、一度ヘッドを外し戻すと読み込むようになったので、購入した新品は保管して、オリジナルの純正ヘッドで聴いていた。
が、やがてまた読み込まなくなり、結局は購入した新品ヘッドに取り替えた。
という記事
これもクルマで運んできてチェックすると、ひとまず問題なく読み込むのですが、やはり交換しておくことにしました
(アクチュエータはプラスチックの薄いヒンジのようなもので支えてるので劣化してくるとちょっとしたショックでおかしくなったり、戻ったりするのかもしれない)
交換は簡単です
銅のカバーを外し、CD盤を上から押さえるところを外し
ヘッド右の金属のガイドの奥のネジをはずすだけ
コネクタ 2つ 外し
金属のガイドから抜いて交換し
戻すだけです
デジタルサーボなので、調整の半固定抵抗はヘッドについてるRF出力?だけで、おそらく出荷時に調整されてると思います
単に交換するだけで問題なかったです
(これでお返しして、読めないCDが出てきたら、そのCDが読めるように、この半固定抵抗(レーザーの出力)を調整してみることになります)
基盤にはサービスモードのタクトスイッチがあります
これを押しながら電源スイッチをいれるとサービスモードに入りますが、どうもメーカー指定のCDで調整するようです
YaskoTOMITA(CA1094)と書いてあります
高松の中古レコード屋さん行ってもなかったので、ういいでーす
調整にコレ使え!ってことは
このCDは読み込むのに難易度が高いのかしら〜??
このCDが読めたら、他のCDはまず読み込める!?
まあ、ヘッドを交換するだけで、無調整で大丈夫でした
ヘッドを乗せている金属のベースは4点のバネで浮かせてあります
今のところ問題ないのですが
28年前?なので、取り出して
指の力を慎重にバネの成りに合わせて捻るように微妙に伸ばしました
(バネは金属ベースの重量バランスに合わせて、4個同じではないので混同しないように)
見た目で明らかにバネがヘタってるようなら、大胆に伸ばすてもありますが、力加減が難しいかと。。
私なら分厚いワッシャーのようなものを自作して噛ますかな。。
ヘッドのガイドの金属棒にはシリコンオイルを薄く
プラスチックのギアはシリコングリスを塗布しました
スプレーを買ったのは失敗
飛ぶのでティッシュなどでヘッドや基盤を保護してぷしゅ~です
ケースや中を掃除する無水エタノール
うちにあったものは、いまひとつ原子レベル?の効果が不満でしたが
彼女からルームフレグランスを作ったよ!のメール
マツモトキヨシの無水エタノールを使ったら、これまでで一番良い香りが出来た!って
これを買いに行き、使いました
アロマはプラナロムという信頼のおけるケモタイプ精油
わたしは手づくり石けん日本一になってから、原子レベルを意識して訓練してきましたので、その違いがわかりますが
今のところ一番良い無水エタノールです
拭いていると、手の感覚でストレスが溜まっているところがわかります(アロマ歴が長いのでわかるようになったみたい。男なので滅多にアロママッサージはしないけど身体もわかります)
熟練したマッサージ師が、身体を触ってると、疲れが溜まってるところが自然にわかって、そこを重点的にほぐす。のと同じ
この子は、ティッシュを置いてあるところに歪みが溜まってるので、matsukiyoの無水エタノールを含ませたティッシュで歪を取り除きます
この後、トレイ開閉のゴムベルトが来たら交換します
職人技
20年前に手作り石けんのコンテストで日本一になって(これはホントに大したことないです)
世界一の石けんが作りたいと、訓練してきました
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若いときだめだめ音響さんやってて(笑)
ホールの音響室は分厚いコンクリートの壁に囲まれ、客席と通じるのは小さな窓だけ
(お芝居のBGMをフェードインするとか、まったく聞こえないです)
先輩たちは、そんなところで客席に適切な音量で音が出せるので、本気でみんな超能力者なんじゃ?と思ってました
あるとき、音響のとある分野では日本一の人にバイトで付いたとき聴くと、
「わかるようにならなきゃね。出来るようにならなきゃね」とひと言言われただけ
辞めてからもそのひと言が耳に残って、いろいろ本を読んだり、どうゆうことなのか?どうしたらいいのか?考え続けました
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みんな若いときバンドをやってたりで、機材を感覚的に扱ってるんじゃ?
音を聴いてて音を出してるわけじゃない
感覚を磨けばいいのでは?
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職人は、まわりが「いい出来じゃないですか!これでじゅうぶんじゃないですか?」と言われても
「んーーなんかしっくりこねーんだよなー。なんか違うんだよなー」と仕事に納得できないときがあります
石けんを作るので、常に分子、原子、最近は、量子のレベルを意識してて
原子核のまわりを電子がまわり微弱な電磁波が発生してて、、、
電子顕微鏡を作るのは
技術者が設計通りの精度が出てるか?測る超高精度の平面(定規)は、職人が指でなぞって「ここ出っ張ってる!」と削っていって仕上げるそうで
職人の手先は原子がビー玉がキレイに並んでる状態、それが乱れてる状態を感知できるんだ!
並んでたら合成の波形はキレイな正弦波になるはず(しっくりくる)、
それが乱れてたら(歪んでたら)違和感として感じるのでは?
と思って、、、
100均のプラスチックの製品でも、見た目はまったく同じにしか見えないけど、製造ムラなどで1点いってん別物
買い物は必ず棚から全部引っ張り出して一つ一つ手にとって感じて選ぶ練習を15年続けました
そうすると、光も電磁波の一種ですから、見ただけで選べるときもあり、パパッくらいで素早く選べるようになりました
石けんを作っててわかったのは
素材が良いもので、相性が良ければ
人間は自然な化学反応を最低限の手助けをするだけで、とても良いものが出来上がる
それはかつて彼が若いわたしに
最低限のアドバイスをしたことが
わたしの、のちの人生を決めた。のと同じこと
ジャンクのアナログミキサーを買って電解コンデンサーを総取り替えしたとき
16V/10uFが100個以上ですけど
基盤の穴のどこにも挿しても電気的には構わないのだけど、原子レベルとか考えると。。。
いちいち挿してみて「しっくりくる」穴に挿す
あれをやったときは、流石にもうこんな手間のかかることはイヤだー!
って思いましたけど、仕事で毎日やってれば慣れて早く出来るようになるだろうなー。。。
私は回路の設計はまったくですけど、そういった実装技術の方で追求してます
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(日本人が漢方薬を使うようなもの)
これは水に微量の物質を入れ相乗し、さらにそこから一滴を、また大量の水に垂らし相乗してゆきます
物質の痕跡は殆どないでしょう
微量であること、可能な限り力は微弱であること
その方が効果は高いのです
ホメオパシーはドイツのハーネマンが体系したもので、ドイツではかなり前から、例えばアロマテラピーの精油をエッチングコイルの上に置き、発生する微弱磁気波を取り込んで、パソコンで波形を解析し、またコイルから発生させて医療に使えないか?研究がされてて
マイク → ◯◯ → スピーカー
の原理と同じです
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微差に気づくか、気づかないか?
それだけのこと
juno 106 修理 雑感
2音鳴れば、楽器が弾けない私が弾いても、これだったらなんとか使えるなー (POLY2)
と思ったけど、
1音だと、
1つの音が鳴り終わらないと、次の音が出ないので
こんなんで使い物になるのか?
心配だった
へやに来られ試し弾きしてもらうと
充分じゅうぶん、これで充分です!
ちゃんと音楽になっててびっくりしました
修理屋としては、ちゃんと6音完璧に元に戻してやりたい、と思ってしまうけど。。、
この子はカタワ。。。
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実はわたしは高校発症の障害者で、とうぜん何をやっても満足に出来ないダメな子でした
カタワですね
修理しだしたのも、一時は足し算も怪しいくらいに脳が落ち込んで、リハビリのため始めたこと
一音さえ鳴れば、それを生かしてくれる、音楽を奏でてくれる人がいるんだー!
音楽を作ってて、ここにJUNOのあの音が欲しい、と思うときがあるんですよー
この子の音は特徴的ですね
この子にしか出せない音がある
一音だけキラッと光る音が出れば、それを音楽にしてくれる人がいるんだー!
そう思えたことは大きな奇跡でした
JUNO 106 修理 7
お渡ししました
こっ!こんなことがあるのかあー!!!
(泣)
仕上がって、気分転換に外へ出てオーナーさんにメールをして
部屋に戻り
一応 テストモードで再チェック
えっ??????
一音しか出ない!?
さっきまで2音出てたよなー??
ここへ越してきて初めてのカミナリが鳴ってます。。。
この子サージに弱いとしたら。。。
徐々にカミナリは近づいてきて雨と光のが激しさを増し、2分ほど停電しました
この辺高い建物ここともう一つくらいだし
夜、取りに来られ
それでもすご~く喜んでもらえました
良かった~!
ドラマやなー
あとで笑い話にしてもらおー
JUNO 106 修理 6
最後の仕上げ
タクトスイッチの交換
最初、付いてるのは 6mm×6mm高さ 5mm
間違えて高さ 4.3mmを買ってしまった
ボイスチップが剥がれたので、テストモードに入れるために、取りあえず 4.3mm に薄いプラスチック片を両面テープでかさ増しして
KEYTRANSPOSE.POLY1.POLY2だけ取り替えました
そこでなんかタッチがおかしい。じゃなく、良くなってることに気づきました。
元のが 「ク」 と手応えが軽すぎて、心もとない
これは 「コツ」 としっかりと「押しました!ちゃんとスイッチが反応しました!」という安心感、手応えがある
クリエイティブな仕事の道具はフィーリングが大切で
信頼できる相棒のような道具がほしい
料理人が包丁にこだわるように、手に馴染む、しっくりくると
ノリが違う→ そして次々とインスピレーションが湧いてくる
スイッチを押すたびに、気づかない程の小さな違和感が積み重なっていっては、いい作品は出来なくなる
これは、「小気味いい〜!」
5mmを買ってたら、特価で別メーカーのが出てたので、そちらを注文してます。それはタッチが元のと似てて気づかなかったかもしれない!
天使がワザとミスさせて教えてくれたのですね。。。
きっとここは、この作業のうち
一番こだわるポイントなのだね〜!
ここは妥協しちゃダメだ
ぜんぶ取り替えることにする
同じメーカーの 5mm を追加で注文
ボタンカバーは、パネル面からほとんど出てなくて、コレも押しにくい
5mm も薄いプラスチック片を足して 0.数ミリ かさ上げする
元の出っ張り方
4.3mm + プラスチック片2枚
元の
かさ上げしたもの
アロンアルファでミスしてベタベタにるよりも、
ボタンのカバーがバネ圧で押さえてるので、経年で両面テープが劣化しても大丈夫と判断して
両面テープで
ボタンカバーが、カチカチのプラスチックだし、少しでもウェット感が出てくれたらなーというのもあって。。
共立エレショップで
JUNO 106 修理 5
メモリーバッテリーの交換です
メーカーの指定は 5年で交換
サイドパネル内側にメーカーの修理履歴が貼ってますが
昭和63年に
DCOのボリュームと
ベンダーの交換 のみ。
1984年発売なので、40年近く保ってる?
これは変えといたほうが良いんじゃないかなー
ある時突然メモリーが蒸発するかも?
アナログ人間なので
うろ覚えの記憶ですが
メモリーチップ(RAMだかROM。笑)の中はC-MOSで桁違いに消費電流が小さいのでコイン電池だ24時間通電し続けてもそうとう保つ
Amazonで足付きのコイン電池があったので購入
型番見て買ったはずだけど、電池の大きさが小さくて、足も基盤の穴位置が違う。。?
どうにか取り付けられました
****
まず、念のためパソコンにデータを保存します
マニュアル見ると、当時のデータセーブはカセットテープに音声帯域(ピーブジブジ〜って信号)でキロクする。ので信頼性薄いなー?
→オーディオインターフェース→パソコン。でWAVファイルで記録
レベルメーター付のソフトでちゃんと録音して、ベリファイでチェックするときも、オーディオインターフェースの出力レベルを何度か変えて試さないとErrorになりました
データセーブ→リロードは信頼性が薄いので、安全策をとります
交換のときに 3Vの電流が途切れたらメモリーは消えてしまいますので
(単3乾電池2本のケースがあれば、こんなまわりくどいことしなくていいんですが)
新品をリード線で、基板の適当なところに接続し(並列接続する)
古いのを外し、今度はそれをリード線で並列に繋ぎ
新しいのを外し、基盤に取り付ける
古い電池、リード線を外して終わり
後で気づいてホッと胸をなでおろしました!
コイン電池は
心臓にペースメーカーを入れて生命を維持してるようなもので
38年この子はこのコイン電池からの電流が途切れることなく、この子を生かし続けていた
ふつうはいったん外して
(1分くらい生命が仮死状態になる。データ、これまでの記憶は消消失し)
新たにデータをリロード(移植)します
それを借りの3Vを繋いで
(新旧の電池が、一時、並列に同時に繋がって、バトンタッチし)
手術中、患者の心臓の鼓動を途切れさすことなく絆いでいた
(アロマテラピーのマッサージは、ゆっくりじわーっとした手の動きで、左右の手が切り替わるとき、クライアントさんのボディから一瞬でも離れると、クライアントさんは、心地よくうっとりしてたのが「途切れた!」と感じて、まどろみがブチブチ途切れてしまうのです。左手を放す前に右手を置いて(並列接続)ゆっくりと左手を放す。
DJが曲と曲を滑らかに途切れなく差し替えてゆくのと同じ。フロアで踊ってるお客さんは、いつ曲が乗り代わったのか気づいてない。LIVE生命のノリを途切れささないように)
ペースメーカーって確か、体内を切り開いて中の電池を交換するのですよね。。
まるで外科手術のようなことを。。。
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ピッチベンダーの戻りが少し遅いので、お掃除しようと六角ネジを外しても、ピチピチに可変抵抗器の軸に嵌ってて取れません(泣)
脇から無水エタノール流し込んで洗って、ホームセンターのグリスを竹串で塗って、余分なものを拭き取る
グリスはたくさん種類があったけど、高速回転するのではないので、一番安いのでいいそうです
どうしてもってときは、ドライヤーでしばらく温めてプラスチックが柔らかくな!ば取れるかもしれないですね。。。
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そして夕方お出かけしたときの空です
〜その6へ