JUNO 106 修理 4
VCA LEVEL スライドボリュームのピンが取れてしまってて
トップパネルはすべて
スライド幅 30mm
B50kΩ
タッチパネルで操作する今となってはスライドボリュームは希少ですね〜(泣)
特に B50kΩはない!
海外取り寄せも 50k は100個単位の受注生産になる
千石電商にあったー!
取り寄せると、そのままでは足が合わなくて、サブ基盤に乗せようとしても、元々のスライドボリュームの足も標準のピッチと違ってて、エッチングして1からサブ基盤作らないと無理かー(泣)
中のスライダーを取り出して付け替えることにしました
ところが、スライダーの幅が狭くて、薄いプラスチックをアロンアルファでサイドに取り付ける
ところがー! (笑)
抵抗体と平行のガイド箔の位置が違ってて、スライダーの接触子をちょっと内側に押して
なんとか!合わせる!
なんとかなったけど
耐久性が不安です。。。
(後で、別の取り付け方が浮かんだので、これでダメだったらやり直そう。予備にもう一個買ってあります)
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折れてたスライドボリューム
のツマミですよねー
ネットで形も大きさも違うけど、取りあえず使えるものはあったけど、軸が短いので固定されません
つくるしかない!
まずUVレジンで軸受けを
ツマミはお湯丸くんで型取り
(100均一、文具コーナー。80度のお湯に3分漬けると柔らかくなりツマミに押し付けて、冷えると型取りが出来る)
UVレジンは紫外線が届かなければ固まらないので、少しづつ固めて積み重ねる感じです
適当なところで軸受けを入れてピンセットで調整して
(太陽光でも5分で固まるので、遠巻きに紫外線を当て、固まりかけたところへ軸受けを差し込む)
ヤスリがけ
(アクセサリーを作るときの表現。
細目のヤスリをかけるとマットな質感。さらに一部レジンを薄く上掛けすると元の透明になるのでオモシロイです)
↑ の器械はジェルネイルやってる人から貰ったもので、色付けは。。ジェルネイルで。
(今は100均で¥300くらいでLEDライトが売ってます)
100均で濃いのはコレしかなかったのでダークブラウンで
私としては上出来!
(ラインはカッターの刃をコンロで熱して、押し付けながら切り目を入れる)
〜その5へ
JUNO 106 修理 3
鍵盤は塗って、遠見にはわからないくらいになりました。
止めのゴムが割れてるのは
ホームセンターでちょうど良いゴムチューブ見つけたので、すべて取り替えました
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JUNO 106 は検索するとヴォイスチップの故障がすごく多く、
音が出ない、またはボソボソいうだけになるそうです。
ここで、
名器と言われた
人間の心に響く、多くの人の感性にしっくりくる、馴染む
「心地よい」と感じる
アナログの太い音色が生み出される
(そしてそれは、とても壊れやすい)
樹脂の不良?らしく、アセトンに漬けて、モールドしてある樹脂を溶かしつつ徐々に剥がすと治る。と書いてあります(結局この子は剥がしても鳴らなかったですけど。。。泣き)
ヴォイスチップは 6つあって、一つが 1音。
鍵盤を同時に押して 6音まで鳴る。
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テストのやり方
1.KEY TRANSPOSE を押したまま、電源スイッチを入れる。
表示 C
放すと 表示 ー_
2. POLY 1 . POLY 2 を同時に押す
3. どれでも鍵盤を押すごとに 表示 1→2→3→4→5→6→1→ → と変わる。
1の時はヴォイスチップ1が鳴っている。
その時音が出ないか、おかしければ、ヴォイスチップ1が不良
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ハンダ吸い取り器で、ハンダを吸い取って、基板から外します。
やりやすい丈夫なスルーホール基盤でした。
少し残ってて、足がランドにくっついてて、すんなりとは取れないので、
こて先を足に当てて、裏から本体を指で左右に軽く揺らし、ランドから浮いたら、こてを外し、足が冷めるまで3秒くらいは揺らし続けます。
これを順番に10本やると、簡単に取れました。
基盤は ICソケットを取り付けておかないと、あとで苦労します。
ボイスチップをアセトンに漬けると
尖ったピンセットなどで、表面にガリガリ傷を入れながら、6時間おきくらいに、少しづつ剥がしてく。
セラミック基板なので、力を入れても大丈夫。
表側は竹串などで、配線を傷つけないように。
結局 テストで 2つ鳴り、1つは音量が小さめだったのが
そのままで、
残り3つは復帰しませんでした。
樹脂が空気中の水分を吸って~という説ですが
いろいろやってみて、ICが壊れてるんじゃ?と感じましたけど。。。
中の埃が、これまでになく乾燥してたので、ずっと乾いた環境に居たんじゃないかとも思うし。、
(記事ではロットナンバー41C,42Bが不良品で、これは55番だし。。はてな?)
*JUNO 修理 で丁寧に検索してると サービスマニュアル(英語)PDFファイルがダウンロードできました。
ウェーブジェネレーター 一個 で、ボイスチップ 2個を鳴らしてます
音量が小さいチップは、半固定抵抗を調整しても上げきれない
6つのチップのOUT→33kΩ→オペアンプの反転入力 IC 1a で、
ここで6音を1つにまとめます。
ミキサーのサミング回路と同じです
(33KΩとNFB抵抗の値で増幅率が決まるので)
ひとまず3番に差し
テスターのACレンジで JUNOの音声出力を測ると正常なチップが、0.3Vに対し、この子は0.2V
なので、ざっとこのくらいかな~と R5 33kΩに
47KΩを基盤の裏にパラにすると聴感でぴったりくらいに。
いろいろやってるとVCF/RESがまったく効かない
音量は合わせたけど、やっぱりちゃんとは鳴らないこでした。ザンネン
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POLY 1 では鳴らない鍵盤が出てきます
POLY 2 のみで、2音のみ鳴ればいい。という使い方になります
POLY 1 と POLY 2 両方も良さそうだけど、楽器演奏がまったくで、よくわかりません(汗)
オーナーさんに、2音しか鳴らなかった旨お断りして。。
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海外でボイスチップのクローンが3万強で売ってるそうです
IC BA662 はもう手に入らないのでBehringerの子会社がクローンを作ってました
代替品 NJM13700, LM13700
IR3109 は代替品がないのかしら。。?
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そして、JUNO 60 の回路が
ボイスチップの中身と同じらしい、と記事にあって、ここに抵抗値、コンデンサーの値が書かれてましたので
時間をおいて、セラミック基盤から IR3109, BA662 を外して組み直してみたい
ICの不良か、なんなのかわかるかも。。
ICの不良でなければ使えるはず
JUNO 106 回路図
~ その4へ続く
JUNO 106 修理 2
Roland JUNO 106 鍵盤の修理です
MIDI で鳴らせるから、鍵盤は使えなくてもかまわない、といわれたのですが
鍵盤の構造に興味津々(笑)
前面下のカバー、底板のところのネジを外すと取れます
付け根にバネ。これを外し。
手前に引っ張る方向へ。後ろを上げながら外す。
黒鍵は一種類。
白鍵は5種類と、一番右手の太い一本。
鍵盤を押したときはグリーンのフェルトで止まり、
鍵盤を放したときは金属の突起にゴムのようなものを巻いた部分で止まる。
ゴムはほぼ割れたり、取れたり、無くなってたり。
Gクリア (接着剤)で付けます。
突起の下側で受けてるので、上側は浮いててもOK
無くなってるところは、とりあえず養生テープ巻いて高さをそろえる。バネを外してるとき、数が多いので、スイスイ調子に乗ってやってたら「ピーン!」って
「うわ~弾いて遠くへ飛んでったかー??」
結局最後に数が合ったので飛んでなかったのですが、あせったー
ネジは一本くらいなくても、どうにかなるけど、このバネは失くしたらアウトですー
やるまえに部屋を掃除しときましょう!
スイッチの接点は基盤に付いてる(リモコンがこんな感じ)
何個か不良だそうで、鉛筆で塗りぬり。
黒鉛は電気を通しやすいので、含有量の多い、濃いめの鉛筆で。
溝に入らないように。。
(むかしオーディオのケースの内側に、鉛筆で塗りつぶした紙を貼って、内部の電磁波が少しは吸収されないかな~って、やったことがあって、けっこう好きな音になりました)
カバーを付けるときは、竹串のアタマを少しつぶして。。。
鍵盤は一本折れてまして、それでもよかったんですけど、
せっかくだから、
やったことのないことにチャレンジしないと楽しくないので
あり合わせの木で作って、M4ネジの長いのを切って芯にしてつないで
エポキシ接着剤があったので固めてみました。
(接着剤は苦手。エポキシパテのほうがやりやすかったと思う)
のことカッターとドリル しかないにしては
なかなかの出来に満足です (あとでやすりがけして白く塗るつもり)
あとでわかったことですが、ボイスチップがいくつか不良だと
POLY 1 だと鳴らない鍵盤がある
なにしろ POLY 1,2 のタクトスイッチも不良で効かなかったので、、元々鍵盤の接点不良はなかったのかもしれない
~ ヴォイスチップを剥がすに続く
JUNO 106 修理 1
Roland JUNO 106 シンセサイザーの修理記録です
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音響機材のメンテナンス、修理は、見よう見まねで結構やりましたが
音楽演奏のほうはチンプンカンプン。楽器は触ったことがないです。
(アナログミキサーマニアかも?笑い ジャンクで買って中を開けるのが趣味?)
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すんなりうまく行ったところもあれば、何度か試行錯誤したところもあります。
シンセの仕組みや構造や使い方もわかりました!
すごーくたのしかった!
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以下は 記錄のために。。。
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たまたま
中古で安く購入し、どうも音が出ないままの JUNO106 の話が出て
よく売れた機材やPCはたいてい検索すると修理のやり方や、どこが壊れやすいか、出てくるので、Youtubeで見てると、DEMOが流れてきて、その音に惚れてしまった!
「ぜひこの子は音を鳴らしてやりたい!」と思ってしまった。
ヴォイスチップの不良が主で、それだけなら費用もかからず治るらしい。
専門業者に頼むほどではなく
(どのくらい費用がかかるのだろう?)
「眠らせたままなので、それで音が出ればラッキー!」
だそうなので、ぜひやらせてもらえないか?と持ってきてもらいました。
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クルマで運んで中がうごいたのか、まったく音がならなかったのが、結構でたそうで、これは見込みありそう!
サイドパネルのビスを外すだけで、トップパネルが蝶番式で跳ね上がります。
中はほこりがすごいので、とにかくお掃除。
前の持ち主も、現オーナーさんも乾いた環境に住んでるのか?
サラサラのほこりで、基盤はハケではらうだけでOKでした!ラクだ~
一時期のTASCAMのマルチトラックレコーディング用の大型ミキサーをジャンクで買ったことがあって、つまみが硬質の、まったく粘りがない感じのプラスチック。
古くなるとパリンパリンと割れてしまう。
その時代なのか?
同じプラスチックで、基盤裏のツメを折らないように慎重に外す。
半分近くダメになってるようです。
あとで交換します。
パネルのスライドボリュームは、すべて 50K B 単連 スライド幅30mm
右から スライドする部分。金属の接点。
真ん中 カバー
左の中に(左)抵抗体(右)ガイドの金属箔
ひとつレバーもなくなってって、操作不能のが。。。
とりあえず、中を開けて、思案しあん。。。
このプラスチックは接着剤がつかないし、何か金属のを差し込んでも、一か月しないで取れてしまう。。。であろう。
細いワイヤーを通して引っ張りながらスライドさせれば、外れることはない!
スイッチ、ボリューム類は、無水エタノール(ドラッグストアで)流し込んでお掃除しました。
100均一の化粧用コーナーに、化粧水詰め替え用にミニ注射器があるので便利です。
洗った直後は動きがキシキシしますけど、2〜3日すると滑らかに戻ります
ボタン、ツマミ類は台所の中性洗剤で
~ボイスチップの修理に続く